上司長話、ライフレビュー、ダライラマ

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                 豪雨の中に白鷺が3羽ジッと耐えています。

日経ビジネスオンラインに面白い記事がありました。河合薫さんの書いた「上司の長話とセックスの隠微な関係?!」 「オジさんの説教は百害あって一利なし」です。                                  http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/opinion/15/200475/080700009/?P=1

老年学の父ロバート・バトラー博士が研究の中で『高齢者はあるときからほとんど無意識のうちに過去の経験を回想し、他者に話すようになる。それらは殆ど無意識でおこなわれ、発達段階の最終課題、「死」に直面した時に起こる。』事を発見したそうです。
表題の「隠微な関係」についてはURLをご参照いただくこととし、博士はこの事を「ライフレビュー」と呼んだそうです。河合さんはご自分の経験を踏まえ、「高齢になり自信を失った高齢者に様々な負の状態を克服する時に使われる。」「自然に生じる精神のプロセスで、過去の経験を振り返り再評価する事で、人生に新しい意味づけが可能なので、積極的に行うことが重要と博士は主張している」との評価しています。
確かに、年をとると「説教したがる」「自分の過去を自慢する」「自分の成功体験を強要する」等、色々と抵抗できない(しない)相手にやりがちです。私自身、そうやっているのに気が付いていないだけなのではないかと不安になりました。「ライフレビュー」と意識してはいませんでしたが、「コンサルタント業」の一環として関わっている方々の話をじっくり聞くようにしていますがなるほどです。家で家人と話すのも重要だという事でしょう。これからは「ライフレビュー」を意識して聞くようにしなければと再認識しました。

河合さんはこの難問を逃れる回答として「年寄りの話は、なぜ長いのか」の著者、高田明和浜松医科大学名誉教授から引いています。「精進の心を忘れないこと」「心を磨き続ければ、年をとればとるほど求められる人になれる」   いや~難しい回答ですね。

この回答を読み、ある事を思い出しました。チベットの僧侶が不満分子として捕えられ拷問を受けた時に「一瞬、拷問をしている人を怨む気持ちが起き、これではいけないと思いなおしました。」との言葉にダライ・ラマ師が「良い修業をなさいましたなー。」と慈しむように言い、「はい、良い修業になりました。」と僧侶が答えた。この問答が強く心に残っており時々思い出していますが、河合さんの記事で少し腑に落ちた気がします。

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